
Nero Fuzz
Neroは境界線を持たない
ファズのはずなのに、崩れきらない。オーバードライブのはずなのに、整いすぎない。
粗さと秩序。暴力と理性。
このペダルは、その間にいる。
同社のGLADIO SCに美しくカスケード接続される豊富なFUZZゲインステージにより唯一無二の音楽性を保ちながら、実戦投入のことも常に考えられている実にCornerstoneらしいチューニングが施されている。
2つのVoiceは、まるで別の表情を持つかのように音の「崩れ方」をひと踏みで転換する。
下げれば音はより荒く滲み。上げれば明瞭な輪郭が姿を現す。
単音は、叫ぶ一歩手前で歌う。コードは、壊れる直前で踏みとどまる。
それはファズの衝動でも、オーバードライブの秩序でもない。
Nero Fuzz は、歪みを選ぶためのペダルではない。
歪みという概念そのものを、少し曖昧にするためのペダルである。
(Writer:サトウリョウタロウ)
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