
Spiritone
解析された伝説、1台に宿る
答えが、二つあった。
どちらも正しく、どちらも譲れない。
その状況を前にして、Vemuramは迷わなかった。
両方を、一台に入れればいい。
開発の出発点にはKlon Centaur、そしてRoland CE-1とWatkins Copicatのブースト/ゲインがある。Charが何年もステージで鳴らし続けた音の核を、Vemuramは丁寧に解析し、新しい回路へと翻訳した。
しかしコピーは目指さなかった。あの音が持つ温度と質感を手がかりに、Charだけの声を探した。
メインチャンネルはヴィンテージの温もりをまとう。
Bチャンネルはより明るく、鋭く、一音ごとのアタックに力が宿る。
それぞれに独立したLEVELを持ち、フットスイッチで瞬時に行き来できる。背面のSATトリマーはチューブアンプのパワー管が生む圧縮の感触を静かに調整し、バッファースイッチがリグの個性と折り合いをつける。
特注のアッシュホワイトのベークライトノブは、手に触れるたびに何かを思い出させる。
音だけでなく、持つことの喜びまでを、このペダルは設計している。
二つの声が、一台に宿っている。
どちらも、Charの声だ。
(witter:サトウリョウタロウ)
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